うまくいっているチャンネルは、いっていないチャンネルとまったく同じ見た目だった。
ラストクリックのレポートは、30秒の動画から始まった注文をリスティング広告の成果として計上していました。だから動画の予算が削られたのです。
概要
- セグメント
- EコマースDTC ホームウェア
- チーム規模
- 7コンテンツ5名、運用型広告2名
- チャンネル
- 5TikTok、Instagram、Pinterest、Shorts、Facebook
- 効果が出るまで
- 2 週間ストアと広告アカウントを3日で接続
投稿ごとの貢献売上、チャンネル横断
01. 状況
以前のかたち
このブランドはおよそ6週間ごとに新商品を出し、事業全体がそのリズムで回っています。
撮影は月曜。サイト用の静止画とソーシャル用の動画を、たいてい4 SKU 分。コンテンツチームが火曜と水曜で編集します。発売は木曜の午前9時で、最初の72時間でその回の出来が決まります。
顧客がこうした商品を見つける道筋は、いかにもホームウェアらしいものです。自分の部屋に似た空間で使われている短い動画を、火曜の夜にソファでスマートフォンから見る。その場では買いません。2日後に戻ってきてブランド名で検索し、その上に出ているリスティング広告をクリックして購入します。
チームが持っていた分析画面は、どれもこの最後のクリックを報告していました。注文の功績はリスティング広告に計上され、オーガニックのソーシャルはダッシュボードに「直接流入」として現れるか、まったく現れませんでした。
02. 摩擦
何を失っていたか
レポートは不完全だっただけではありません。積極的に間違ったチャンネルを指し示し、予算がそれに従いました。
あとから再集計すると、オーガニックのソーシャルが起点となった売上のおよそ61%が、別のものの成果として記録されていました。コンテンツチームは購入の大半のきっかけを作りながら、それを示す売上を1円も提示できません。年次の予算計画では、当然のようにこうなります。手元にある根拠にもとづき、コンテンツ制作の予算をリスティング広告へ移す提案が出るのです。
チームはもう1つ、創業者が繰り返し、しかも当然のように投げてくる質問に答えられませんでした。去年いちばん売上を生んだ投稿はどれか。再生数がいちばん多かった投稿ではなく(それはわかっていました)、注文を生んだ投稿はどれか。投稿から購入までをたどる手段がなかったのです。
最後の損失はスピードでした。ときどき明らかに伸びる動画が出ます。そこにお金を入れるのが妥当な判断です。ところが実際にやるとなると、運用型広告の担当者が広告プラットフォーム側でクリエイティブを作り直すことになります。再アップロード、広告フォーマットへのトリミング、コピーの書き直し、キャンペーン構成の設定。気づいてから配信開始まで約9日かかり、そのころには増幅したかったオーガニックの勢いはたいてい過ぎ去っていました。
What this was costing
- 他チャンネルに計上されたオーガニック起点の売上≈61%
- 投稿と結び付いた注文39%
- 好調なオーガニック投稿を広告化するまで約9日
- 発売日のバリエーション制作1.5日
03. 変わったこと
作り直したワークフロー
ストアと広告アカウントを、投稿を送り出しているのと同じ場所につなぎました。それがそもそも結び付けを可能にしたのです。
- 接続した EC データからの売上貢献度計測
投稿はセッションではなく、注文と結び付く
ストアをデータソースとして接続すると、売上は購入直前にクリックされたリンクではなく、経路を始めた投稿に結び付きます。創業者の質問はフィルタで答えられるようになりました。過去12か月、売上上位の投稿、順位つき。答えは、誰も予想していなかった投稿でした。
- クロスプラットフォーム分析
発見と購入を1つの経路として読む
同じコンテンツについて、リーチ、保存数、視聴時間が注文と売上の隣に並びます。それによってパターンが見えました。再生数が最も多い動画と、売上が最も大きい動画は、かなり違う集合だったのです。ブランドはずっと前者に最適化していました。
- 好調なオーガニック投稿の広告化
好調な投稿には、作り直しではなく数時間で予算がつく
すでにオーガニックで伸びている投稿を、広告プラットフォームごとにクリエイティブを作り直すことなく、接続済みの広告チャンネルへ配信できます。9日かかっていた作り直しは、投稿が動き始めたその日に下す判断になりました。増幅に意味があるのは、その期間だけです。
- 1回のアップロード → 各プラットフォーム版
発売日のコンテンツは1本のマスターから作る
SKU ごとの動画を一度アップロードすれば、プラットフォームごとの字幕とタイトルを備えた縦型、正方形、フィード用のバリエーションが返ってきます。発売日の制作は1日半のフォーマット作業から数時間に減り、撮影が押した木曜にはとくに効きました。
最初のひと月、コンテンツそのものは何も変わっていません。ブランドはただ、どのコンテンツが効いているのかを取り違えるのをやめただけです。
04. 結果
何が、いつまでに動いたか
投稿と結び付いた注文
39%94%6週間以内
好調なオーガニック投稿を広告化するまで
約9日48時間未満3週目から
発売日のバリエーション制作
1.5 日約2時間2回目の発売
実績のあるオーガニック素材に振り向けた広告予算
0%18%翌四半期
結果を生んだ要因についての、正直な注記
最初の数字は慎重に扱ってください。これは成長ではなく可視性を測ったものです。これらの注文はもともと存在していて、ブランドが違うチャンネルの成果として計上していただけです。データソースをつないだこと自体が売上を生んだわけではありません。変わったのは、次の予算判断が、体系的に歪んだ姿ではなくおおむね正確な姿にもとづいて行われたことで、実際のリターンはその配分変更から生まれます。セッションや端末をまたぐ計測に完全な正確さはありません。94% は「相応の確度で結び付いた」割合であり、真実そのものではないと考えてください。
ダッシュボードが広告の成果だと言うので、唯一うまくいっているものの予算を削る寸前でした。
05. ここから学べること
他でも使える教訓
Useful whether or not you ever open NOWScale: these are the parts that generalise.
ラストクリックのレポートは、発見のチャンネルを構造的に不利にする
需要を刈り取るのではなく生み出すチャンネルは、ラストクリックでは必ず弱く見えます。予算がその指標に従っていると、購入に近いチャンネルへ着実に流れ続けます。
どの投稿が伸びたかではなく、どの投稿が売れたかを問う
再生数と売上は、違うコンテンツを上位に並べます。自社のカタログでその2つのリストを比べたことがないなら、食い違っていると考えてください。たいてい食い違っており、その差こそ予算を動かすべき場所です。
好調な投稿の価値は数日で失われる
すでに動いている投稿を増幅できるのは、その期間の内側だけです。広告化に1週間以上かかるなら、すでにピークを過ぎたコンテンツのリーチを買い続けていることになります。
見えるようになることと、売上が増えることは別
計測を直すと変わるのは「知っていること」であって、「稼いだ額」ではありません。リターンは新しい情報にもとづいて実際に配分を変えたときにだけ生まれます。それは判断であり、データソースを接続した結果ではありません。